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呼吸器外科


診療日時  ■診療科の概要  ■対象疾患  ■肺がん  ■転移性肺腫瘍  ■気胸について
縦隔腫瘍  ■胸腺腫瘍  ■膿胸  ■漏斗胸  ■胸膜中皮腫  ■主な医療設備 
診療実績  ■研修情報  ■外来診療担当医表  ■スタッフ紹介

胸腔鏡(ビデオモニターシステム)を多くの胸部手術に導入し、 侵襲の少ない手術(身体に優しい手術)を心がけています。

外来診療担当表

2017年11月1日時点

診療科 受診方法
呼吸器外科 初診・再診 休診日 橋本 昌憲 休診日 渡部 克也 渡部 克也

受付時間 : 平日 8:30~10:30
救急疾患の場合を除き、初診には紹介状が必要となります。

呼吸器外科医師増員のお知らせ

 平成27年4月から人員減少にともない呼吸器外科の診療を一部縮小させていただいておりました。患者の皆様、地域の医療機関の皆様にはご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした。
2016年4月1日より常勤医師1名が増員となり、呼吸器外科は常勤医師2名体制となります。外来診療日は、火曜日(全日)、木曜日(全日)、金曜日(午前)となり、手術可能件数も大幅に増加いたします。

4月からの診療体制についてご不明な点は地域医療連携室までご連絡ください。

今後ともよろしくお願いいたします。

 平成28年3月16日 

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診療日時

外来日は毎週火曜、木曜の午前・午後です。
なお、初診の患者さんの診察は毎週火曜・木曜の午前のみです。

横浜医療センター電話番号:045-851-2621(代表)

概 要

呼吸器外科は、肺・気管支・縦隔(左右の肺の間、心臓と大血管は除きます)・胸壁・横隔膜に生じた疾患の手術治療を主に担当します。
呼吸器系疾患の外科治療は、従来は外科で対応しておりましたが、患者さんの増加と多様化するニーズに応えるために、2004年4月に新しく専門科として開設されました。
また,当院は2005年に日本呼吸器内視鏡学会(気管支鏡)の認定施設、2006年に日本呼吸器外科学会の関連施設,2009年に日本呼吸器外科学会基幹施設に認定されました。
当科では気胸や肺癌手術などをはじめ多くの胸部手術に胸腔鏡(ビデオモニターシステム)を使用し、侵襲の少ない手術(身体に優しい手術)を心がけております。2010年4月の新病院開院に伴い,ハイビジョンモニターシステムを導入し,より鮮明な画像により一層安全な手術が行えるようになりました。また、呼吸器内科と共に呼吸器センターを設立し、呼吸器疾患においてより綿密な連携が取れるようになりました。

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対象疾患

主な対象疾患は、肺悪性疾患(肺がん、転移性肺腫瘍)、肺良性腫瘍、自然気胸、肺気腫、炎症性肺疾患、縦隔腫瘍(胸腺腫瘍、神経原性腫瘍など)、重症筋無力症の手術療法(胸腺全摘術)、膿胸、胸壁腫瘍、胸膜疾患(胸膜中皮腫など)、横隔膜疾患などです。
各疾患の詳しい治療法については下部のメニューからご覧ください 

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肺がんについて

近年、喫煙や大気汚染などの影響により肺がんの増加は著しく、男性ではがん死亡原因のトップ、女性では2番目となっております。また、CT検査をする機会が増えたことで、たまたま肺がんが見つかることも増えてきております。腫瘍が小さい時期に発見(早期発見)し,切除することで充分に治癒が期待できます。一方、症状が出てきてから来院された場合には進行した状態で見つかることも多く、治療が難しいがんの一つでもあります。

どんな種類がありますか? 
細胞の形から分類すると腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌、小細胞癌の4つが主なものです。 腺癌の頻度は肺がんの約半数を占め、最も多くなっております。女性や非喫煙者に見つかる頻度が高くなっております。一方、扁平上皮癌は喫煙との関係が強く、男性に多いといわれています。この2種類が肺がんの大半を占めます。
小細胞癌は肺がん全体の約10%を占めますが、他の種類と比べて転移しやすい特徴があるため、治療方法は他の肺がんとやや異なり、抗がん剤治療を行う場合が多いです。
どんな症状が出ますか?
癌が小さいうちは、多くの方でまったく症状はありません。長く咳や痰が続いたり、痰に血が混ざったりするような場合は癌を疑い検査をすることが大切です。胸に痛みがでたり、声が枯れたりすることもあります。進行するとひろがり方によりいろいろな症状が出現します。 

どんな検査をするのですか? 
胸部レントゲン、CTなどの画像診断で肺がんが疑われた場合は、PET検査(注射した薬剤が悪性部分に集まり全身の検査ができます)を行ったり、喀痰細胞診や気管支鏡検査、CTガイド下針生検などで腫瘍の細胞を採取したりして、癌かどうかを調べます。とれる細胞が少量なので癌であっても癌細胞が出ない場合もあり、画像診断で肺がんを疑う場合には手術を考えます。 当科では診断が付いていない場合には胸腔鏡(ビデオモニターシステム)を使用して小さな傷で検査(腫瘍の細胞や組織を採取する手術)を行うこともあります。この際に呼吸器疾患を専門とする病理医により迅速病理診断を行い、悪性と判断された場合にはそのまま通常の手術に移行します。
また手術中に癌のリンパ節や切除断端への拡がりの有無を病理医に確認してもらい、より患者さん個人に合った手術を心がけています。 

どんな手術をするのですか?
当院では比較的早期の肺がんに対しては積極的に胸腔鏡下手術を行っています。手術の傷が小さく、術後の痛みも軽いのが特徴です。手術による体へのダメージが少ないため、回復も早く入院期間も従来の開胸手術(大きく切開する手術)と比べ短くなりました。 胸腔鏡下肺葉切除術における術後平均入院期間は1週間程度です。また進行肺がんに対しては、開胸手術を主に行っております。また、皮膚の縫合は大きな切開であってもほとんどの傷で吸収系による埋没法で行い、医療用皮膚接着剤(ダーマボンド)を使用しているため、術後の消毒や抜糸の必要が無く、胸に入った管が抜ければシャワー浴も可能です。傷も従来の方法に比べて目立ちません。また,この方法により当科ではこれまでに創部の感染は起こしておりません。
また、がんが周辺の臓器や胸壁などに直接浸潤しておりましても,切除可能と判断された場合には積極的に手術を行っております。

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手術後の治療は?
胸腔ドレーンという管がつながった状態で病棟に戻ります。経過がよければ、この管は数日で抜きます。順調に行けば1週間程度で退院です。なにか合併症が起きた場合には入院が長くなることもあります。 
切除した肺は病理診断(癌細胞を顕微鏡で見る検査)や増殖に関わる分子の検査などを行い、進行の具合により抗がん剤や放射線治療などの、追加治療を行います。

当院の治療成績は?
肺癌の手術後成績を表すもののひとつに5年生存率があります。当院では2004年4月の開設以降で術後5年以上経過した2007年末までに手術を行った方の成績を下記に示します。
当院では高齢者や合併疾患(他臓器のがんを含む)をお持ちの方が多く、Ⅰ期で5年生存率が8割強ではありますが、Ⅰ期の方で再発によりなくなられた方はいませんでした。Ⅲ期症例は全国平均(20~30%)と比べ良好な成績が得られております。 
*呼吸器外科開設からの期間が短く,症例数が少ないため5年生存率にばらつきがあります。

肺癌手術後 5年生存率 (2004~2007年手術)
(他病死を含む:肺癌取扱い規約第7版)

病理病期ⅠA期 (27例):85%
ⅠB期 (21例):81%
ⅡA期 (14例):50%
ⅡB期 (5例):60%
ⅢA期 (26例):54%
ⅢB期 (2例):100%
ⅠV期 (3例):33%

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転移性肺腫瘍について

移性肺腫瘍とは肺以外に発生した癌や肉腫などが血液やリンパ液の 流れに乗って肺に拡がったものです。 大腸癌・直腸癌などの消化器領域、骨肉腫・軟部肉腫などの整形外科領域、腎癌などの泌尿器科領域、卵巣癌・子宮頚癌などの婦人科領域などからの転移が多く、肺転移巣の切除により予後の改善につながります。
治療は抗がん剤などの化学療法が主体となりますが、原発巣(元の腫瘍のこと)の特性や肺転移の状況などを十分に検討した上で手術方法を考えます。 
標準手術にこだわらず疾患の進行度と患者さんの体力を考慮して、拡大手術から縮小手術まで、安全でかつ治癒率の高い最適の手術を行っています。主に胸腔鏡を用いた手術を行っております。

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気胸について

気胸とは、肺の表面に穴が開き、肺が縮んでしまう疾患です。自然気胸がもっとも多く、そのほかに原因により外傷性、医原性の気胸などに分類されます。 
これらのうちも最も多い自然気胸について詳しく説明します。

自然気胸についてのご説明 

原因は?
肺の表面にできた嚢胞(のうほう:ブラやブレブともいいます)が破裂して胸腔内に空気が漏れてしまい、肺がしぼんだ状態のことを気胸といいます。肺から漏れた空気は胸の中(胸腔と言います)で逃げ場がないためどんどんたまってしまい、肺を押しやることで更に肺を縮めてしまいます。
好発年齢は20歳代ですが、50~60歳代で発症する方も増えております。20歳代の患者さんでは、やせていて背の高い男性に多いという特徴があります。ブラができる原因は詳しくは分かっておりませんが、身長の伸びと肺の発育の不均衡によるという説があります。30歳代以上の患者さんの多くはタバコを吸われており、喫煙が気胸の発生になんらかの影響を及ぼしてしているものと思われます。 

どんな症状が出ますか?
突然の胸や肩、背中などの痛み、咳、呼吸困難(息が深く吸えない等)などの症状があります。肺の縮みが少ないときは一時的に息苦しくなっても,その後しばらくすると息苦しさがおさまってしまうこともあります。また発症時には痛みを伴いますが、時間がたつと痛みがなくなる方も多く、労作時の息切れだけが残ることもあります。空気漏れの部位が一方弁のようになり肺から漏れた空気がどんどん胸腔内に溜まって、胸腔内の圧が高くなりすぎることがあります。これを緊張性気胸といい、できるだけ早く治療を行わないと命にかかわることがあります。 
また、肺が縮むだけではなく、出血を伴う場合があり(血気胸といいます)、出血量が多い場合は緊急手術が必要となります。 

どんな治療をしますか?
まずは胸部レントゲン、CTなどにより肺の縮み具合を確認し、呼吸状態なども含めて方針を決定します。
治療法には、安静による治療、携帯型胸腔ドレーン挿入による外来診療、入院による加療、手術療法などがありますが、重症度によって適切な治療方を選択させていただきます。 

自然気胸は、学生、働き盛りの方といった若い方に多く、できるかぎり入院せず治療を受けたい、入院期間を短く したいという希望が多くあります。そこで、当科では入院せずに安全に自然気胸の治療が行え、携帯可能な気胸の 治療装置を用いて自然気胸の外来治療を行っております。

※当科では、以前より可能な症例には自然気胸の外来治療を行っておりましたが、2005年から小型のソラシックエッグと呼ばれる携帯式ドレーンを使用しております。たまご型の箱の中に、胸の中の空気は外に出るが、外の空気は胸の中に入らない一方弁がついております。この仕組みによって胸の中の空気が外に出て肺が膨らむのを待ちます。空気漏れが止まり、肺が拡がったことを確認したら、ソラシックエッグを抜去して治療は終了です。その間は通院で治療を行います。入院が不要なので治療中でも通学、受験、通勤、デスクワークなどの軽作業が可能です。 
ただし、ソラシックエッグを入れても肺の膨らみが不十分な場合は入院が必要になることもあります。 


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             ☆自然気胸の外来治療の際にお渡しするパンフレットです。

<医療関係者の方へ> 
患者様向けのパンフレットを掲載いたします。ご自由にダウンロードいただき周知にお役立て下さい。


どんな場合に手術が必要ですか?

① ソラシックエッグや持続吸引療法を行っても空気漏れが止まらない場合
(一週間くらい止まらない場合は手術をお勧めしています)
② 血気胸で出血量が多い場合(緊急手術になります)
③ 過去に反対側の肺も気胸を起こしている場合
(まれではありますが、同時に両方の肺が縮んでしまうと呼吸が出来なくなり非常に危険です)
④ 再発の場合
(初回治療として、保存的治療〈安静治療、ドレーン治療)を行った場合には
脆弱な(破れやすい)ブラが残っているため,約半分の方に再発が起こります。
2回目の気胸では保存的治療だけの場合には一旦治っても7割近くの方が再発します。)
⑤ 職業上必要な場合(パイロットなど)
初発でも希望があれば手術いたします。

どんな場合に手術をするのですか?

胸腔鏡を使って2~3ヵ所の2cm程度の小さな傷で手術をしております。テレビモニターを見ながら嚢胞(ブラ)を見つけて切除します。当科ではブラの切り口に吸収性シートを貼り付け、切り口の補強をすることで再発予防措置を行っております。またブラがたくさんある場合にもすべてのブラを切除する事は難しいため、吸収性シートにて破れにくいように補強をします。自然気胸の胸腔鏡手術の再発率は補強処置などをしない場合には約10%前後とされておりますが、再発予防措置を行うことで再発率は約3%に抑えています。 

手術の場合どれくらいの入院が必要ですか?

ソラシックエッグ(外来気胸セット)を挿入し外来通院可能な方は手術前日に入院していただきます。ただし月曜手術の場合など前日が休日の場合には金曜など休日前の入院となります。また合併疾患をお持ちの方では数日前の入院をお勧めする場合があります。手術後の入院期間は若い方だと平均2日程度です。高齢者や肺気腫(タバコなどにより肺がスカスカになっている疾患)を伴う場合には術後入院期間は少し長くなります。
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体力的に手術が難しい場合や、手術をしても再発してしまうような場合には、胸腔内に癒着剤を注入して肺と胸腔をくっつける方法(胸膜癒着療法)も行っております。

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縦隔腫瘍

縦隔腫瘍について

縦隔(じゅうかく)とは、左右の肺の間にもある厚い隔壁部のことです。心臓や大動脈、食道なども含まれておりますが、呼吸器外科ではこれら以外の胸腺や気管・気管支などの疾患の手術を行います。

どんな種類がありますか?

胸腺腫瘍(約40%)、奇形腫群腫瘍(胚細胞性腫瘍)(約17%)、神経原性腫瘍(約15%)、先天性嚢胞(約10%)、リンパ性腫瘍(約10%)が主なものです。 
胸腺腫瘍は胸腺嚢胞、胸腺腫、胸腺癌、胸腺カルチノイドに分類され、奇形腫群腫瘍(胚細胞性腫瘍)は成熟奇形腫、精上皮腫、非精上皮腫(胎児性癌、絨毛上皮腫、奇形癌、卵黄嚢腫)に分類されます。 
胸腺腫瘍については、下記の詳細をご覧ください。

どんな症状が出ますか?

多くの方は症状がなく胸部レントゲンや胸部CT検査などで見つかります。症状が出て来院される方は腫瘍のできる部位によっても異なりますが、主として周囲臓器の圧迫や浸潤による症状です。胸腺腫における重症筋無力症に関しては特殊なので別記します。

胸部不快感、胸部圧迫感 
上大静脈症候群 (顔がむくみます)
気管・気管支の狭窄による呼吸困難
胸水による呼吸困難
心タンポナーデ (胸が苦しくなり、血圧が低下します)
横隔神経麻痺 (呼吸困難となります)
反回神経麻痺 (声が枯れます) 
etc.

どんな場合に手術が必要ですか?

縦隔腫瘍の治療や予後は組織型により異なりますが、悪性リンパ腫や胚細胞性腫瘍の一部以外の縦隔腫瘍は原則的に外科的切除術を行います。これは、腫瘍であれば良性であっても圧迫症状や、内容物の穿破や感染の危険性があるからです。

当科での手術のご説明

縦隔腫瘍に関しても可能な限り胸腔鏡を用いて手術を行っております。
腫瘍が大きかったり、進行しているような場合は、標準的な方法として、胸骨正中切開(胸骨という胸の真ん中にある骨を縦に切って縦隔を開いて手術)を行ったり、側方開胸(側胸部を切開して手術)を行います。腫瘍の種類によっては術後に抗がん剤を使った治療や放射線治療を追加します。

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胸腺腫瘍

胸腺腫瘍について

胸腺(きょうせん)とは、心臓の前~上、胸骨の裏のあたりに存在する、一見脂肪のように見える組織ですが、乳幼児のころには免疫をつかさどる重要な役割をしている組織です。子供の頃に発達していて、思春期以降はだんだん萎縮し特に重要な役割ははたさなくなります。 
胸腺腫瘍とは、この胸腺にできる腫瘍のことで、胸腺腫、胸腺癌などがあります。胸腺腫には下に示します種々の病気が合併することがあります。ほかに胸腺カルチノイド、胸腺嚢胞、胸腺脂肪腫などがあります。胸腺腫瘍の中で胸腺腫が最も多い腫瘍です。進行すると周囲に浸潤したり、胸膜播種(腫瘍細胞が胸腔の中にこぼれてそこで発育した状態)を起こしたりします。術前に確定診断を付けることが難しい場所でもあり、この場所に充実性腫瘍(中身が詰まった腫瘍:対義語として嚢胞性腫瘍があります)が見つかった場合には早めの手術をお勧めしております。

胸腺腫に合併する疾患について

① 重症筋無力症:胸腺腫の20~25%に合併。力が入らなくなってしまう病気です。重症筋無力症では体内で抗アセチルコリン受容体抗体という物質が作られます。アセチルコリンは運動神経から筋肉への刺激伝達物質であり、この抗体により刺激の伝達が妨げられて筋力が低下してしまいます。 
軽症だと、目のまぶたが下がってしまう程度ですが、重症になると呼吸筋麻痺により息ができなくなってしまいます。 
重症筋無力症では胸腺腫がなくても全身症状がある場合は、胸腺をとる手術をすると症状が改善されるとされています。 
② 赤芽球癆(せきがきゅうろう):胸腺腫の5%に合併。赤血球が少ししか作られず、貧血になってしまう病気です。反対に赤芽球癆の10%弱に胸腺腫が合併します。 
③ その他 低ガンマグロブリン血症など。 

当科での治療のご説明

当科では胸腺腫瘍が比較的小さい場合や、胸腺嚢胞の場合には胸腔鏡を用いて小さな傷での手術を行っております。
腫瘍が大きい場合や、周囲の組織への浸潤が疑われる場合には胸骨正中切開(前胸部を縦に切開し,胸のまん中にある骨を縦に切って行う手術)を行います。

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膿胸

膿胸について

膿胸(のうきょう)とは、胸腔内に膿(うみ)がたまった状態です。肺炎や肺化膿症などが原因となります。発症後3ヶ月以内のものを急性膿胸,それ以降のものを慢性膿胸といいます。肺の手術後になることもありますが、これは治療法が異なります。高熱がでたり、息苦しくなったり胸が痛くなったりします。さらに進行すると全身に感染が広がります。

どんな治療をしますか? 

抗生剤の投与と、膿の排出のために胸に管(ドレーン)を入れます。

どんな場合に手術が必要ですか?

管(ドレーン)を入れるだけでは膿が充分に排出できない場合も多く、この場合には手術を考えます。胸膜炎になると胸膜や肺の表面に新たに膜ができ、そのため肺が固くなり拡がらなくなります。この膜を剥がし、汚れたものを掻き出すとまた肺が膨らむようになります。この手術を剥皮術(はくひじゅつ)といいます。肺からの空気もれを伴い、なかなか治らない場合は、開窓術(かいそうじゅつ)を行うこともあります。 
開窓術とは胸に大きく穴を開けて、中の膿を出す方法で、この手術のあとはその穴を毎日消毒してきれいにします。 感染が落ち着いたら、この穴を埋める手術をする場合もあります。穴を埋めるためには大網という胃にくっついた脂肪の膜のようなものを使ったり、筋肉の一部を使ったりします。また胸郭自体を肺にくっつける方法があり、それを胸郭成形術といいます。 

当科での治療のご説明

剥皮術を胸腔鏡でも積極的に行っております。比較的早期の膿胸(急性膿胸)なら小さい傷を2~3ヶ所開ける胸腔鏡手術で治癒が可能です。 当科ではこれまでに約40例の急性膿胸に対して胸腔鏡下手術を行いました。肺膿瘍を合併していた方を除く,すべての方が改善し,再発(再燃)はしておりません。管(ドレーン)だけの治療と比べると,胸腔鏡下手術を行った方が病状の改善が早く、入院期間も短くて済むため、最近では急性膿胸につきましては早めの手術(胸腔鏡手術)をお勧めしております。当院での最近20例の急性膿胸手術では手術後のドレーン留置期間は平均9.8日,術後入院期間は平均14.5日と良好でした。

結核性膿胸について

当院では結核病棟がないため、結核菌が原因の場合は他の専門病院を紹介しております。

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漏斗胸

漏斗胸に関しまして,現在新たな患者さんは受け付けておりません。

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胸膜中皮腫

胸膜中皮腫について
アスベスト(石綿)が影響する悪性腫瘍として、有名になった疾患です。胸膜という肺の表面や胸郭の内側の壁を覆う胸膜という膜から出来る悪性腫瘍です。当科では胸膜中皮腫の診断目的で胸腔鏡を用いた生検術を行っております。病変が限局性である場合は胸膜肺全摘を含めた根治的手術が可能です。

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主な医療設備

33次元CT、64列MDCT、MRI(核磁気共鳴画像)、各種シンチグラム(放射性同位元素を用いた検査:核医学(RI)検査装置シーメンス社製Symbia S))などの最新画像診断装置。リニアック(放射線照射医療装置)。フレキシブル気管支鏡(電子スコープ、ポータブル気管支鏡)。ハイビジョンビデオ胸腔鏡システム、超音波凝固切開装置(超音波メス)、エナジーデバイス(エナジーベッセルシーリングシステム)などの最新の手術用機器を備えています。 また、ゆうあいクリニックPETセンターと提携しPET検査も行っております。 

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診療実績

年間(2013.4月~2014年3月)手術実績

    2013年度
  その内
胸腔鏡手術
原発性肺癌 82 59
転移性肺癌 17 15
良性肺腫瘍 0 1
胸膜中皮腫 5 4
胸壁腫瘍 1 1
縦隔腫瘍 16 9
炎症性肺疾患 4 3
膿胸・縦隔炎 6 9
気胸・嚢胞性肺疾患 51 43
漏斗胸(NUSS法) 25 20
その他 15 15
総合計 222 179

 

専修医募集のご案内

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外来診療担当医

外来診療担当はこちらをご覧下さい。 

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スタッフ紹介

役 職
氏  名
専 門 分 野
認定医・専門医
部 長
わたなべ かつや
渡部 克也
呼吸器外科全般
胸腔鏡下手術
日本外科学会専門医
日本呼吸器外科学会専門医
日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医
肺がんCT検診認定医
身体障害者福祉法第15条第1項指定医(呼吸機能障害)
医 長
はしもと まさのり
橋本 昌憲
呼吸器外科全般
日本外科学会専門医
日本呼吸器外科学会所属
日本肺癌学会所属
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