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大腸がん


  1.大腸癌について
2.手術治療について
3.抗がん剤治療・放射線治療について
4.臨床研究について


1.大腸癌について

大腸は食べ物の通る消化管の最後の部位であり、約1.5-2mの管腔臓器です。 その主な機能は水分の吸収で、図のように場所により名前が決まっています。 この大腸から発生する癌を大腸癌と言います。

大腸癌の疫学

大腸癌は世界的にも増えている癌の一つで日本でも同じ傾向にあります。 全ての癌の中で大腸癌の罹患数・死亡数は男女合わせて第2位です。
この傾向はまだ続くことが予想され、その対策や治療は世界的にも重要視されています。


大腸癌の検診と症状

癌が見つかった時、多くの人は症状がなく、お元気な方が多いです。 裏をかえせば、症状では分からないのが癌です。検診での発見が重要であると考えられますし、検診を受けている方が早期癌の発見率が高く、大腸癌の死亡率も低いことが分かっています。

大腸癌の検診は便潜血検査です。便を2回提出する簡便で体の負担のない検査です。 40歳以上であれば1年に1回の便潜血検査をお勧めします。各市町村で値段が異なりますが、横浜市では600円と癌の検診で最も安い検査です。内視鏡検査は食事制限や下剤の内服、ごく稀ですが合併症の問題もあり、対策型検診にはなっていません。しかしポリープの検出や切除などの治療が可能であるため任意型検診として考えられています。

大腸癌の症状としては血便、便通異常(下痢、便秘)、腹痛、腹部膨満感、貧血などが あります。血便は痔の症状に似ていますので注意が必要です。 上記症状が長く続いた場合には便潜血検査もしくは大腸内視鏡検査を行うのが良いでしょう。

大腸癌の治療方針

大腸癌と診断したら、現在どこまで進んでいるかについて評価します。
これをステージ(進行度)と言います。

大腸の壁に浸潤している深さ(深達度)、リンパ節や遠くの臓器への転移について画像検査を元に評価し、ステージを決定します。

このステージに基づき、治療方針が決定します。

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2.手術治療について

大腸癌のリスク

大腸癌の手術は癌を含む腸管をリンパ節ともに切除するのが原則です。そのできた場所により切除する範囲が決まります。

以前は肛門に近い直腸癌の場合には永久的な人工肛門造設が必要でしたが近年は手術手技の進歩により肛門温存が可能な症例が増えてきました。

当院でも適応を十分に検討して、肛門温存に取り組んでいます。

腹腔鏡手術について

腹腔鏡手術は5-10mm程度の4-5つの小さな孔で手術操作のほとんどを行い 最後に1つの創を小さく開腹して、癌を取り出して腸管を吻合する手術方法です。

日本では2002年に大腸癌に対する腹腔鏡手術の保険収載がされ、その後手術件数は 増えています。(NCDデータベースより結腸右半切除は34.8%、低位前方切除では48.6%)

手術侵襲が少ないため、患者さんの体の負担が少ないことが分かっており、実臨床でも 実感としてありますし、臨床試験からも開腹手術と比べて術後合併症などの短期成績が優れていることは証明されています。

高齢化社会を迎えて様々な疾患を抱える症例や90歳を越えるような超高齢者にも手術が必要となるケースが増えてきています。手術侵襲は少しでも減らすことが重要だと考えています。

当院でも十分な経験を積んだ医師が腹腔鏡手術に携わり、大腸癌に対して腹腔鏡手術を積極的に行っています。

2015年は80%の大腸癌に対して腹腔鏡手術を行っています。(外科手術実績ページ参照

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3.抗がん剤治療(化学療法)・放射線治療について

大腸癌の抗がん剤治療

大腸癌の抗がん剤治療は手術後に再発率低下のために行う補助化学療法と切除不能・再発大腸癌に対して行う化学療法があります。

近年、大腸癌の抗がん剤はその種類が増えており、飛躍的に成績が向上しております。技術的には手術可能であっても進行している大腸癌については手術の前に抗がん剤を行うことで、癌が小さくなり成績が向上することや、切除できない大腸癌や再発大腸癌に対しても抗がん剤の効果により、病変の切除が可能となる症例もあります。

大腸癌の抗がん剤は内服や点滴を組み合わせて行われ、そのほとんどが外来通院で可能であり、通常2~3週毎の通院治療を行います。外来化学療法室については 当院のがんの取り組みページ 参照

当院では大腸癌治療ガイドラインに記載されている全ての抗がん剤治療が可能です。 参加する臨床試験で行っている抗がん剤治療についても適応があれば行います。

大腸癌の放射線治療

大腸癌の放射線治療は直腸癌に対して術前もしくは術後に行うものと癌による症状緩和のために行うものがあります。

当院では常勤の放射線治療専門医が専属で治療に当たり、多くは外来通院で治療を行っています。

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4.臨床研究について

当院では大腸癌に対する様々な臨床試験に参加しています。
がん研究財団(JFMC)、横浜臨床腫瘍研究会(YCOG)などを中心とし、今後の大腸癌治療の発展に貢献したいと考えています。

 ・再発危険因子を有するStages大腸癌に対するユーエフティ/ロイコボリン療法の臨床的有用性に関する研究(JFMC46-1201)
・腹腔鏡下大腸癌手術におけるエノキサパリン投与の有効性および安全性に関するランダム化第Ⅱ相試験(YCOG1401)
・標準治療に不応・不耐となったKRAS野生型の進行・再発大腸癌に対するHumanitarian投与の臨床第Ⅱ相試験(YCOG1009)

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